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「この坂登ったら」

これは比較的最近書いたもの。
カイン君ネタです。
ほら、見て。
こんなに遠い空があんなに近い。
ほら、見て。
こんなに高い空があんなに低い。
この坂登ったら空まで届くかな。
この坂登ったら空まで行けるかな。
ねぇ、あの空の向こうにお祖父ちゃんがいるんだよね?
ねぇ、あの空の向こうにお祖母ちゃんがいるんだよね?
ねぇ、あの空の向こうにお父さんがいるんだよね?
ねぇ、あの空の向こうにお母さんがいるんだよね?
ねぇ、あの空の向こうにお兄ちゃんがいるんだよね?
ねぇ、あの空の向こうにお姉ちゃんがいるんだよね?
ねぇ、あの空の向こうに隣のおばちゃんも、向かいのおじちゃんも、隣のクラスのアカネちゃんもみんなみんないるんだよね?
じゃ、僕も頑張って登ろう。
この坂登ったらあの空にだって届くよね?
この坂登ったらあの空の向こうに行けるよね?
この坂登ったらまたみんなと会えるよね?
ねぇ、どうしてうんって言ってくれないの?
ねぇ、どうしてそんな悲しそうな顔するの?
ねぇ、どうしてこの手を離してくれないの?
だって、この坂登ったら会えるんじゃないの?
だって、この坂登った空の下にみんなみんないるんでしょ?
会いたいよ。
会いたいよぉ。
会いたいってばぁ。
何で?
どうして僕だけ一人此処に居るの?
どうしてこの坂の下に行かなきゃ行けないの?
どうしてみんなと一緒に居れないの?
居たかった。
ずっと一緒に居たかった。
ずっとずぅっと生たかったよぉ。
お兄ちゃん、僕これから何処に行くの?
お兄ちゃん、もう、僕みんなに会えないの?
ねぇ、お兄ちゃん。
「大丈夫。また会えるよ。君はまたあの二人の子供として生まれてくるから。ね? 約束するよ?」
ホント?
ホントにホント?
絶対?
絶対に?
「うん。本当に本当。絶対の絶対。僕は死天使だからね。生と死は対だから、だから生まれる魂の行く末も知ってる。君はまた絶対に家族に会えるよ」
そっか。
そっかぁ。
うん。
だったらいいや。
また会えるんだったらいいや。
お祖父ちゃん、お祖母ちゃん、お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、お隣のおばさん、お向かいのおじさん、隣のクラスのアカネちゃん。
ちょっとだけバイバイ。
また、会いに生まれてくるから、ね……
「君の魂の行く末に幸多からん事を」

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御月雪華

Author:御月雪華
自サイトにて、オリジナルと二次創作の小説を載せています。
蝸牛の歩みよりも鈍い更新速度ですが、興味のある方はどうぞお気軽にお越しください。

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